2020年7月26日日曜日

オステオパシーにおける認知症の治療 

認知症の治療

最近、認知症の治療をする機会がありました。
今までは、単発的に治療することが多かったですが数か月続けてみており、それなりに
効果が出た部分と、難しかった部分があるので書いていきます。初回から、治療効果が出てくるまでを何回かに分けてやってみます。

痴呆でも、いくつかタイプがあります。
血栓性とアルツハイマー型ですが、今回書くかたはアルツハイマー型です。

海馬の萎縮

病院で調べてもらい、海馬、記憶をつかさどるところですがかなりの萎縮をおこしており、対面での話は普通にできます。最近の記憶、昨日の記憶など覚えられないそうです。
妄想、物取られる不安があるなど、家族への負担は大きいです。
夜もずっと寝られず、一人ごとをいったりもします。

認知症とはよく聞きますが、あまり私の臨床ではみる機会が少なかったです。
ただ、この方と同時期に3人ほどみる機会があり学ばせてもらうことができました。

目標は、本人の不安感を少しでも減らし夜ぐっすり休んでもらうことです。不安感が多いとき、理解できないときが妄想が強くなるとの話を伺いそこを目標としました。

治療は、初回は重力に対し歪んでいるところのバランスを取ります。
初回は脊柱、手足の関節、肩甲骨などをバランスとるとじょじょに頭蓋骨の動きも出てきました。

頭蓋骨の動きと海馬

海馬がのっている骨は、蝶形骨という骨の上です。蝶形骨と後頭骨が動きがでてくるといいのですが、、後頭骨は固まったようにがちがちで、横の側頭骨も動きがありません。
前頭骨は、前頭部の中心で縫合があり右と左で動きがあるんですが、勿論ここも動きがありません。感情とも関係する大切な部分です。

表情も硬く、平衡感覚も悪くなっているため、そこと関係する小脳、脳幹部も硬くなっているようです。一回で劇的に変わるというより、何回か繰り返し、脳の全体としての動きが出てくるのをやっていく必要があるようです。


悪いところばかり、目立つように見えますが、こうやって動きの評価ができると治療できるところが分かるためネガティブな事ではありません。この方は、山登りなど趣味で体力はあるため基礎的な体力はあり、初回治療後は、身体でいうと脊柱の動きも出てきています。身体のバランスがとれてからのバイオダイナミクスの治療は、不安感が多いからか
身体周りの液のバランスが崩れておりその治療をしっかりとやっていきました。
{液のバランスの治療は、感情面で不安定な方は必要とされることが多いです。また、このレベルのバランスが取れると、感情面で安定していきやすいです。}


続く・・・

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