2021年9月2日木曜日

脳梗塞のオステオパシーによる早期治療{オステオパシー的検査編}

 本日のケースは、脳梗塞の患者さん でした。

来院された際、ご家族から「お茶飯を持てなくなったのですが治療できるでしょうか?」との質問からでした。


行きつけの病院で聞いたところ、首の神経の問題か、脳梗塞が疑われますが精密検査をしないとわからないため、大きな病院でテストを行うとの事でした。

来院され症状を見て動きのテストをしていきます。

テストの種類

1、手の回内、回外運動がうまくいきません。

2、手のグーパーも弱く、

3、紙を掴んだまま保持することもできませんでした。

4、さらに首の動きも見ていきます。首を痛い側に逸らし上から圧迫する神経根のテストがあるのですが、これにも痺れが強く出て陽性です。

色々とテストで引っかかる場合、どこがメインか決める必要があり下に書いた「オステオパシーの触診・検査」を行います。

5、左右差、可動域、圧痛、組織の異常{筋膜や神経の浮腫、引っかかり、リンパの流れの異常} などを見ていきます。

違和感はどこにあるか

ここが経験値が必要なところですが、丁寧にみていくと原因の場所は他の場所とは違った``違和感``といいますか、全体から外れたところが感じられます。

大体の上手なオステオパシーの先生はこういったところがうまく、すぐわかります。上手な治療家は、「触診、診断が的確」です。

その逆のケースの治療家はまだ、発展途上の先生でしょう。私はまだ、学び中ですw。

頚椎からか、脳梗塞の後の動きの悪さからか、はっきりしないところですが、、動きの評価をしていくと手首、肘からバランスを取ることで肩甲骨と首の可動性が広がることがわかりました。

実際に動きを患者さんに行ってもらい、筋肉が動いていない筋、靭帯から治療することもあれば、その動きの悪さを出す骨の歪みから行うこともあります。

筋肉、靭帯、骨の質感が変わり弾力性があり、リフレッシュしたような爽快な状態に変わってくると治療完了です。症状がなんであれ、経験上この感覚が出ると身体は変化していきますし、そんな可能性を秘めていると思っています。 


肘から全身のバランスを取るよう圧迫や歪みを取り、頚椎、頭蓋骨の歪みと一通りバランスを取っていくと交感神経系がキリキリと緊張したところが解け溶けていき、大きな深呼吸をされているのに気づきました。


結果

うまくいきました。手の回内・回外、グーパーの動き、紙を掴む握力、頚椎のテストが回復しました。家でのお茶碗を持つ動作もうまくでき、今も継続来院中ですが経過は順調です。

こういったケースではご家族が気付くのが早く、早期治療ができれば後遺症は最小限で済みます。自分の内からの治癒力が働いたケースです。

 

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