記憶は、内的な情報ですがどこに保存されるんでしょうね。
今回、病院に入っている時に古い記憶がパッと出てくることが何度かありました。
不思議な感覚ですよね。ひょっとした香りや、見える景色、光の具合によって以前の記憶が蘇ったり、歌や声が蘇ったりします。
人は、記憶の種類によって記憶する場所が違います。まず解剖的に見てみます。
記憶形成初期 は海馬(側頭葉内)**が大切です。
長期にわたって定着すると、大脳皮質(特に前頭葉・側頭葉・頭頂葉の広範囲)に分 散、保存されます。
手続き記憶(体で覚えるスキル)
などは、認知症になってもまだ覚えていることが多いですね。自転車の乗り方、楽器の弾き方、武術の型など。
主に 小脳・大脳基底核 に保存されます。
私のおばさんは少し認知料が入っていますが、習字は素晴らしく覚えています。
私の子供2人ともに厳しく、姿勢、止めはねなど教えてくれ、長男は初段を取れる手前まで来ました。
情動記憶
強い感情を伴う記憶(トラウマや大切な人との思い出など)。
扁桃体 が関与して「記憶に色づけ」をしている。
「古い記憶」はどこに保存されるか?
新しい記憶:海馬に依存
古い記憶:
時間が経つにつれ、海馬から 大脳皮質(特に前頭前野・側頭連合野) へ再配置される(これを「システム的記憶固定化」と呼びます)。
だから 古い思い出は「皮質」に広く分散保存されている と考えられます。
一方で、情動の強い記憶は「扁桃体の活動」で強固に残りやすい。
記憶は「どこか1か所に保管」されるのではなく、脳全体のネットワークに散らばっている。
古い記憶は「個別の映像」ではなく「意味・感情・身体感覚」と結びついた統合的な痕跡として残っている。
だから懐かしい匂いや音で一気に昔の情景がよみがえるのは、嗅覚皮質や感覚野と海馬・扁桃体の連携が働くからです。
オステオパシーでは、解剖学的に海馬や、扁桃体、大脳、小脳といった部位別、またその部分と全体とのバランスによって見ていきます。この全体性を、頭蓋治療のサザーランド先生は私たちはTide、潮流によって動かされていると言いました。
記憶というのは、内的な情報で、私たちを取り巻くこの潮流とも関係がありそうです。
子供の頭の歪みであっても、抗がん剤で辛い状態であっても、認知症であっても、その人自身の全体のつながりがある動き、機能的なバランスが取れているとオステオパシーでは良しとします。
ただ、強いお薬を受けたり、怪我で固まったり、ストレスで固まったりするとなかなか本来の動きへと戻れないのも事実です。そういった力があるのに、発揮できなくなります。
今回の抗がん剤を受けることで、お薬の良い面と体の機能的バランスへ与える影響についてよく体感できました。
オステオパシー的にいうと、本来の潮流、Tideから引き離された状態になってしまいます。
私たちは、この内なる道具の使い方を教わっていないので、使い方が分からなくなっています。創始者のスティルは、人には内なる薬があります。 といっていました。
そこへのアクセスの仕方、使い方がわかると
いい生き方、いいリハビリ、いい人付き合い、乱れても中心へ戻るやり方がわかってくると思います。
今回は、オステオパシーの概念的なものについて少し触れて見ました。
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